廃墟ネットカフェ!?!に泊まる!!!
とんでもない旅を、しでかしてしまったわい・・・
10月はじめ、まだ寒くならないうちにと、
天気もそこそこ良く、金もなさ過ぎないぐらいにはあって?
と一応の条件が揃い、また目的地で友人が面白そうな事を
しでかそうとしており、知人らも数人駆けつける、となれば
行かん訳にはいかんだろうと・・・
東北某所、海側の町目指して、激遅オートバイで走り出してしまいました。
まあ、正直オートバイで行くというのも、景色を楽しむって名目はあり
決して嘘ではないんですが、結局、金がそこまで無いわけです。
その町までは遠距離バスが往復5000円ほどで出ていますが、
それと民宿みたいな手頃な宿としても最低5000円程度 で
やっぱり1万円は旅費を用意できなくちゃならない。
ところが、オートバイで行けばガソリン代2000円もかからず、
ネットカフェがあればこれも2000円程度で一晩越せる。
という訳で、予算5000円(爆)で行ってしまった訳です。
という事は、現地にネットカフェがあったんだね?って
誰もが思うでしょう(そらそうだ) 一応、ネットで調べて、
あるのがわかったんです。なんとね、山の中に。
そう、ここがミソですよ 「山の中に」 がね・・・・・・・
そこは、いわゆる「健康ランド」だか「スーパー銭湯」だかいう施設と
一緒になっているものらしく、HPではちゃんと営業してる様子でした。
しかしね・・・よく考えると、営業時間が「24時間」と書いてある箇所と、
「1時まで」と書いてある箇所が併存している事に気づくべきでした。
そして、一度でも電話で営業状況を確認すべきでした・・当然ながらね。
どういう訳かね、当時の私はそういう心の余裕もなくて、ただひたすら
旅に出て前へ進む事しかアタマになかったみたいなんですね。
これが、50歳手前の人間がやる事なんですかね?
さて、7時間くらいかけて来た、その結果がこれです。
ええ、ゴーストタウンですね 爆
一応、巨大なパチンコ店みたいなのはネオン煌々とたいて
山の中のオアシス感を演出しており、
スーパー銭湯施設もやってる事はやってるんですが、
どうも、ネットカフェの方の様子が、おかしい。
看板は同じく、いかにも営業中みたいに明るいんですが、
入口らしきところがね、でっかい蜘蛛が作る巣だらけで
入ると、フロントがまっくらで、無人くん・・・・・・・・・・・・
ええ、ゴースト・ネットカフェです 爆死
こんなものは、うまれてはじめて見ました。
どうも、通路が銭湯施設とつながってるらしく、ちらほら人の気配があります。
これは一体、どういう状態なのかと、一旦外に出て、ようやくにして(笑)電話。
すると!
「ネットカフェは現在、営業してません。風呂も、1時までです。」
ぐわーん。
1時、ってのが本当だったか・・・・・・って、ばかだ。
銭湯の入口に、ネットカフェがついこないだの8月いっぱいで営業停止した
という告知が張り紙してあるではないか。
つまり、ネット上のHPや、口コミサイトでは全く更新が為されていなかったのだ。
(後日、あらためていろいろな口コミサイトなど情報を確認したが、
「閉店した」とかいう話は誰も書き込んでいなかった・・・
田舎、この放置フラグ?まことに恐るべし)
そんな訳で、町の民宿や旅館に電話するにも既に遅い時間になっており、
全く、この山の中で宿泊のツテを失ってしまった私なのだった。
絶望・・・・・・・・・・爆・・・・・・・・・・・・これのどこが旅慣れしたさすらい人なのか
しかし、奇妙な事に、銭湯施設は1時を過ぎてもいっこうに閉まる気配がない。
おそらくまだ風呂に浸かってる客が出るまでだろう・・・と思ったが、
1時間過ぎても全くそういう感じがないのだ。
そこで、もうこうなったら、とゴーストネットカフェに再び潜入し、
無人のブースに忍び込んで(爆)シートに沈み込んだのである!!!
これって、立派に不法侵入 住居なんとか罪 じゃないですか?
しかし、外は東北の秋の、山の夜。雨も降ってきて、やば過ぎる状況。
しのごの言ってられなかった。
こんな、いいかげんな施設、あるんだなあ・・・・・
結局、夜中2時くらいから寝かせてもらって、
5時ぐらいには目を覚まして、一旦また外に出ました。
ブースやシートはほとんど汚れていなくて、もちろん明かりは使えませんが
かなり快適には過ごせましたよ・・・雑誌などは、当然8月から更新されていなくて
一冊も手に取りませんでしたけどね。
(最近あまりに金がないので、2週間くらいネットカフェ行けていなくて、
内心?楽しみにしていたんですけどもね・・・・・・・)
しかしそれにしても、ほんとここはいいかげんというか、ゆるすぎる施設で、
スタッフがいるのかいないのかわからない。
風呂に入りに来る客も、券売機からチケットは買うんだけど、
フロントに誰もいないので、そのまま風呂に入ってしまう。
ようするに、勝手に来て風呂入って、くつろいでいても
誰も気づかないし、怒られたり、警察突き出されたりもしない訳。
いや・・・・・もう、企業というか、営業者が、やる気ないんだな、と。
地方の、ひとつの哀しい現実なんだろうけれど。
それにしても、施設のところどころが、怪しいというか、異空間というか
たとえば、これとか
どこのダークサイドか、不思議の国のアリスかと びびってしまう休憩所?会議室?
こんな不思議なデザインが随所にありましたよ・・・
それにしても、きちんと3時間ほどは休め、睡眠もとれた事
感謝に耐えません。
後日、判明した事ですが、この夜ちゃんと5000円級の民宿に泊まっていたら、
次週・次々週の生活は金が足りず終わっていた可能性が高かったのです。
なので、結果的に神様に助けていただいた、としかいいようのない
全くの、おろかものの旅なのでした。